不動産売買専門の釼羽大介です。
今回は花園についてご紹介します。
熊本市西区 花園
花園は熊本城より北西、金峰山の山麓に位置する閑静な住宅街です。1~7 丁目まであり、
東部には熊本製粉の工場が並んでいます。
今年の 4 月 19 日には西区の上熊本から島崎を結ぶ、都市計画道路「 花園上熊本線」など3
線が開通し、渋滞緩和や防災機能の強化が期待されています。ただ、交差点の環境が今まで
とは変わりましたので、とまどう方も多いかもしれません。また新しく広い道路のため、思
わずスピードを上げがちですが、そこはぐっとこらえて、安全運転を心がけましょう。
今回の花園上熊本線の開通に伴って「 本妙寺「 ほんみょうじ)トンネル」が新たに完成しま
したが、トンネルの上は、日蓮宗の熱心な信者だった肥後藩主「 加藤清正の菩提寺である「 本
妙寺」の参道になっています。
本妙寺
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本妙寺では毎年、清正公の命日である 7 月 24 日の前夜に、僧侶や信者が写経した法華経を
奉納する「 頓写絵「 とんしゃえ)」が行われ、およそ 10 万人もの参拝客でにぎわいます。昨
年は、熊本地震以来 8 年ぶりに参道の露店が解禁されましたので、お出掛けになった方も
いらっしゃったのではないでしょうか。
また、 頓写絵」と並んで本妙寺の二大風物詩として有名なのが、毎年 3 月の最終土曜日の
夕方に開催される「 本妙寺桜灯籠」です。境内の夜桜と、参道を彩る住民手作りの数千個の
和紙灯籠、参道の各寺院で開催されるコンサートの様々な音色は幽玄の世界へといざなっ
てくれます。地域住民の方と崇城大学が協力して開催されるおまつりですが、地元の方でな
くとも和紙灯籠の製作やボランティアスタッフという形で関わることもできるようですの
で、ぜひ一緒に盛り上げていきましょう!
盛り上がるといえば、桜灯籠と同日の午前中に開催される「 本妙寺仁王門健脚行」も忘れて
はなりません。地域活性化と、熊本地震で被災した本妙寺仁王門、参道の復興を目的とした
新しいランニングイベントですが、侮るなかれ。仁王門から清正公銅像までの約 900 メー
トルの参道はなかなか過酷な道のりです。
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スタート地点の門をくぐり長い参道を進むと、まず胸突雁木「 むなつきがんぎ)と呼ばれる
176 段の石段があります。ちなみに胸突とは胸を突くほどの急な勾配のことです。石段の中
央に並んでいる 700 もの石灯籠は信者の寄進によるものですが、眺めを楽しんでいる余裕
はないかもしれませんね。
石段を上りきり、踏ん張りどころは過ぎたかと安心してはなりません。その先にある、清正
公が葬られている浄池廟 じょうちびょう)の奥には、さらに急勾配の 300 段の石段が待
ち構えています。折れそうになる気持ちを鼓舞し、もつれる足でなんとか階段を上りきると、
ゴール地点で清正公の銅像があなたを待っています。お疲れさまでした!達成感を味わい
ながら、市内を一望できる景色を楽しみましょう。格別なものがあるはずです。
いやいやランニングなんて絶対無理!歩くのでさえ自信がないのに…でも清正公像や景色
を楽しみたい!という方は安心してください。車でも行けます。仁王門横の道路を車で登っ
て行き、看板に従って進むと、浄地廟や清正公像横の駐車場に着きます。足腰に自信がない
方でも大丈夫ですよ。
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花園には他にも、 くまもと水の迎賓館「 お手水 ちょうずの森」 (旧柿原養鱒場)という
オススメの場所があります。熊本市街地からおよそ 15 分で着く、広大な湧水地です。約 3000
坪の敷地には、熊本水遺産に登録、また環境省の「 平成の名水百選」にも選ばれた「 お手水
の御滝」や、湧水が流れ込む「 白龍の大池」があり、年間を通してバードウォッチングが楽
しめます。
ひんやりとした森の中の広い庭園で森林浴を楽しむも良し、釣り堀でニジマスを釣ってそ
の場で食べるも良し、バーベキューや夏季限定の湧水の流しそうめんもありますので、様々
な楽しみ方ができますね!
新しく開通した花園上熊本線を利用して、ぜひ花園にお出掛けになってはいかがでしょう