「住宅ローンの残債があるけど、住み替えたい…」
「住み替えの資金をどう用意すればいいか悩んでいる…」
「住み替えの際に家を売却する方法を知りたい…」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
今回は、フラット35の「機構住みかえ支援ローン」を使って、住宅ローンの残債がある家を賃貸に出すことで、スムーズに新居への住み替えを実現する方法を解説します。
ライフスタイルの変化で、今の住まいから住み替えを検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、住宅ローンが残っている場合、売却して新居の資金にするのは簡単ではありません。
そこで注目したいのが、フラット35の「機構住みかえ支援ローン」です。
このローンを利用すれば、現在の家を賃貸に出して、その賃料収入で住宅ローンの返済を行いながら、新居への住み替えを実現できます。
今回は、機構住みかえ支援ローンの魅力、利用の手順、注意点などを詳しく解説していきます。
□フラット35住み替えの選択肢:残債を抱える家の賃貸活用
住宅ローンの残債がある家を売却せずに住み替えを実現したい場合、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。
1: 売却して新居を購入する
最も一般的な方法ですが、住宅ローンの残債を完済する必要があるため、売却価格が住宅ローンの残債を下回ると、差額を自己資金で用意する必要があります。
また、売却前に住宅ローンの借り換えを検討する必要がある場合もあります。
2: 住み替えローンを利用する
現在の住宅を担保にして、新居の購入資金を借りる方法です。
住宅ローンの残債がそのまま新居のローンに組み込まれるため、返済期間が長くなる可能性があります。
また、審査が厳しく、借り入れが難しいケースもあります。
3: フラット35の「機構住みかえ支援ローン」を利用する
現在の家を賃貸に出して、その賃料収入で住宅ローンの返済を行いながら、新居を購入できるローンです。
売却や住み替えローンと比べて、資金計画が立てやすく、住み替えがスムーズに進むメリットがあります。
機構住みかえ支援ローンは、従来の売却や住み替えローンとは異なる、賃貸を活用した住み替えという新しい選択肢です。
□機構住みかえ支援ローンのメリットとデメリットを徹底解説
機構住みかえ支援ローンには、次のようなメリットがあります。
1: 賃貸業務の代行
一般社団法人「移住・住みかえ支援機構(JTI)」が、賃貸物件の管理業務を代行してくれるため、オーナーであるあなたは、賃貸借契約、家賃の集金、修繕対応などの煩わしい業務から解放されます。
2: 自宅への再入居の可能性
将来、現在の住まいに戻りたい場合、JTIに申し出れば、再び住むことができます。
ただし、再入居できるのは、賃貸期間満了後であり、再入居の条件を満たす必要があります。
3: 空室時の賃料保証
賃貸物件が空室になった場合でも、JTIが一定期間賃料を保証してくれるため、収入が途絶える心配はありません。
一方で、機構住みかえ支援ローンには、次のようなデメリットもあります。
1: 初期費用
JTIに物件を借り上げてもらう際に、仲介手数料や保証金など、初期費用がかかります。
2: 賃料からの手数料
JTIは、賃料収入から一定の手数料を徴収します。
そのため、実際に受け取れる賃料は、保証された賃料よりも低くなります。
3: 住み替え先のローン審査
新居の購入には、通常の住宅ローン審査を受ける必要があります。
現在の住宅ローンの残債がある場合、審査が厳しくなる可能性があります。
これらのメリットとデメリットを比較検討し、機構住みかえ支援ローンがあなたにとって最適な選択肢かどうか判断しましょう。
□機構住みかえ支援ローンを利用した住み替えの手順と注意点
機構住みかえ支援ローンを利用した住み替えの手順は以下の通りです。
1: 金融機関への相談
まず、フラット35を取り扱っている金融機関に相談し、機構住みかえ支援ローンの概要や条件、必要な書類などを確認しましょう。
2: 物件の査定
金融機関から紹介された不動産会社に、現在の住まいの査定を依頼します。
査定結果に基づいて、賃貸収入の見込みや返済計画を立てます。
3: JTIへの申し込み
金融機関からJTIへの申し込みに必要な書類が渡されるので、必要事項を記入して提出します。
JTIは物件の審査を行い、賃貸借契約を締結します。
4: 金融機関へのローン申し込み
JTIとの賃貸借契約が締結された後、金融機関に機構住みかえ支援ローンの申し込みを行います。
5: ローン契約・新居の購入
ローンの審査が通れば、ローン契約を締結し、新居を購入します。
機構住みかえ支援ローンを利用する際は、以下の点に注意が必要です。
1: 物件の条件
JTIが借り上げる物件には、築年数や構造、立地などの条件があります。
2: 賃料収入
賃貸収入は、物件の条件によって異なります。
事前に、賃料収入の見込みをしっかり確認しておきましょう。
3: 返済計画
返済期間や返済額をシミュレーションし、無理のない返済計画を立てましょう。
4: 手数料
JTIへの手数料や、不動産会社への仲介手数料などを含め、総額の費用を把握しておきましょう。
□まとめ
機構住みかえ支援ローンは、住宅ローンの残債がある家を賃貸に出すことで、新居への住み替えを実現できる画期的な制度です。
賃貸業務の代行や空室保証など、魅力的なメリットがある一方で、初期費用や手数料など、デメリットも存在します。
住み替えを検討する際には、メリットとデメリットを比較検討し、あなたにとって最適な選択肢かどうか慎重に判断しましょう。
金融機関や不動産会社に相談し、必要な情報を入手することで、スムーズにそして安心して住み替えを実現できるはずです。
当社は、売買物件を専門とする不動産会社です。熊本市周辺で、不動産のことでお困りの方はぜひ当社にご相談ください。