不動産売買専門の釼羽大介です。
今回は熊本市東区小山についてご紹介します。
詫麻三山
小山(おやま)は九州自動車道の東側、えがお健康スタジアムの南西部に広がっています。
地域内に国体道路や熊本空港線が通っていて、熊本インターも近く、阿蘇くまもと空港ま
でも車で 15~20 分ほどと、遠方へのアクセスも容易です。
小山は「御山」の意味で山の尊称と考えられ、かつては小山城があったとされる「小山山
(おやまやま)」と「神園山(こうぞのやま)」、「戸島山(としまやま)」の 3 つの山を総
称して「託麻三山」といいます。
託麻三山の山麓では 3 万年前の旧石器時代の人々の痕跡が見つかっており、縄文時代以降
もたくさんの集落が形成されました。奈良から平安時代にかけて、一大窯業地帯であった
と言われており、かつての熊本城の瓦も当時の窯で焼かれているそうです。
小山にある小山山は標高が 189.6mと、託麻三山の中で一番高い山ですが、熊本市による
遊歩道の整備や、地元自治会による「里山協議会」など官民一体となった里山の維持管理
によって、安心して楽しめる山となっています。
登山口は、えがお健康スタジアムの裏手すぐにあり「小山山緑地遊歩道入口」と書かれて
います。車でお越しの際は、えがお健康スタジアムや熊本県民総合運動公園の無料駐車場
を利用すると便利です。住宅街からも近く、遊歩道は階段になっていて歩きやすいため、
頂上までは片道 20 分ほどと、お散歩感覚で気軽に楽しむことができます。頂上には展望
台もあり、右手に金峰山や熊本城、熊本県庁、左手には雁回山が見えますよ!
また小山には「熊本県椎茸農業組合(乾椎茸市場)」があります。昭和 23 年 8 月の戦後に
結成された、県下全域の椎茸生産者の方が自ら運営する、県下唯一の椎茸の専門農協です。
椎茸の共同販売や営農指導だけでなく、日ごろから椎茸栽培のスキル向上や、研修、消費
者との交流、椎茸料理の継承やレシピ開発などに力を入れて活動しています。ちなみに椎
茸専用の選別機は熊本県椎茸農業組合が日本で初めて導入したのだとか。実はあまり知ら
れていないだけで日本初というものが熊本の各地にはあるのですが、小山にも日本初のも
のがあったんですね!
熊本県椎茸農業協同組合では、年に 1 度「しいたけ祭り」を開催し、椎茸の魅力を伝えて
います。私も実はコロナ前に行ったことがあり、「生椎茸の炭火焼」の試食を頂いたり、
豪華賞品のあたる抽選会では、大きくて立派などんこの乾椎茸が当たったり、子どもと一
緒にクヌギの丸太に菌を打ち込む「駒打体験」をしたりと、充実した内容でした。駒打し
た丸太は持ち帰ったところ、にょきにょきと何本もの椎茸が生えてきて、観察するのも楽
しく、おいしく頂くこともできましたので、また体験したいなと思っているところです!
「しいたけ祭り」は長く休止していましたが、今年の 5 月に 5 年ぶりに復活したそうです。
毎年 5 月に開催されていますので、お出掛けになってみてはいかがでしょうか。