不動産売買専門の釼羽大介です。
今回は城南町についてご紹介します。
南区城南町
城南町は熊本市の南に位置する田園地帯で、自然と文化遺跡の多い町でもあります。
熊本城の南に位置することから城南町と名付けられました。
城南町千町から緑川を挟んだ向かいには嘉島町のイオンモール熊本、御船川を東方面へ進
んだ御船インターそばにはコストコホールセール熊本御船倉庫店といった話題の大型店舗
があり、市の中心部に行かずとも利便性に優れています。
休日の過ごし方として、これらのお店でちょっとした食べ物を買って、塚原( つかわら)古
墳公園にピクニックに行くのはいかがでしょう。紅葉の季節ですと、道中、県で 2 番目の大
きさを誇る下田のイチョウ見物に立ち寄るのもオススメです。
「下田のイチョウ」は国指定天然記念物で、樹齢 700 年と言われている、高さ 21 メートル、
幹まわりが 9 メートルのイチョウの木です。城南町隈庄( くまのしょう)の大地主だった旧
下田家の庭にあり、九州平定の際に隈庄城に宿泊した豊臣秀吉が見物に訪れたという記録
が残っています。
黄色く色づいた大イチョウはとても美しく、紅葉の季節にぜひ訪れたい場所です。
塚原古墳公園
「塚原古墳公園」は、塚原古墳群が国の史跡に指定された後に整備された公園です。春には
桜、秋にはコスモスと、季節の花が楽しめ、犬の散歩やウォーキング、ピクニックなど広い
芝生で思い思いに過ごす人の姿が多く見られます。復元された古墳で草スキーをしたり、虫
捕りをするお子さまの姿も。また、海賊船をモチーフにした大型アスレチックや遊具で楽し
んでいる親子連れの方も多く、小さなお子さまから年配の方まで幅広く楽しめる公園です。
「塚原古墳群」は野球場が 5 つ入る広さと、熊本県下最大で日本有数の規模を誇る古墳群
で、1972 年の九州自動車道の建設に伴う発掘調査で発見されました。未調査のものを含め
ると 500 基以上の古墳があるのではないかと考えられています。学術的価値が高いことか
ら、保存のために古墳のさらに下にトンネルを掘って道路を通過させるといった、今までに
ない方法がとられました。ちなみにトンネルの名称は“つかわら”ではなく(「塚原( つかはら)
トンネル」といいます。
出土した土器などは敷地内の歴史民俗資料館で見ることができますので、興味をお持ちの
方は訪れてみてはいかがでしょう。
塚原古墳公園の楽しみは日中だけではありません。敷地内に設置されている(「熊本県民天文
台」は世界的にも珍しいアマチュア天文台で、会員の方の会費と募金によって運営されてい
ます。
毎週土曜の晴れた夜のみの開館ですが、大型天体望遠鏡で惑星の観察をしたり、無料の解説
付きで星空を楽しむことができますよ。継続的な運営のため、ぜひ募金に協力したいですね。
この地域には他にも隈庄城跡、木原城跡、阿高城( あだかじょう)跡のほか、熊本県最古の
禅寺(「能仁寺( のうにんじ)」、町指定史跡で約 1200~1300 年前に建てられた熊本最古の寺
院跡である「陳内廃寺 じんないはいじ)」や国指定史跡の御領貝塚、阿高・黒橋貝塚とい
った文化遺跡がたくさんあります。
城南町の風景を楽しみつつ、遺跡巡りをしてみるのもいいですね!