不動産売買専門の釼羽大介です。
今回は植木町についてご紹介します。
伝統盛んな川尻町
川尻( かわしり)は熊本市南区にあります。緑川や加瀬川沿いに位置し、古くは鎌倉時代か
ら港町として栄えてきました。江戸時代以降は熊本藩の物流拠点や水軍基地として、さらに
薩摩街道の宿場町として繁栄しました。今でも当時の石造りの船着き場や藩の米蔵などが
残っており、国の史跡にも指定されています。
レトロな町並みはなんとも風情があり、散策するのにもってこい!最近ではコスプレイヤ
ーの方の撮影場所としても人気があるそうです。
また川尻といえば、伝統工芸が盛んで、商店街の中にある( くまもと工芸会館」では制作実
演や体験教室が日替わりでおこなわれています。
川尻刃物や桶、肥後絞り染、肥後象がん、肥後手まりなどの熊本の伝統工芸に親しむことが
できます。熊本に住んでいるからには、地元の工芸品のことを知っておきたいですね。お子
様の自由研究の題材にもよいのではないでしょうか。
くまもと工芸会館」では、展示品の販売だけでなく、オーダーや修理も受付されています
ので、気軽に普段の生活に取り入れることができます!
開懐世利六菓匠 (かわせりろっかしょう)
その他にも町おこしの一環として、1990 年に結成された 開懐世利六菓匠 かわせりろっ
かしょう)」という、6 軒の老舗和菓子屋からなる和菓子職人グループが和菓子を使った活
動をおこなっています。
主な活動には工芸菓子の展示や実演販売、県内の小( 中学校でのお菓子教室開催、全国菓子
博覧会の招致などがあります。和菓子文化に広く親しんでもらえるよう、食材本来の色や味、
手作りの大切さ、古くから伝わる菓子作りの技術や素晴らしさを伝え、町おこしと結びつけ
ることによって、川尻全体を盛り上げていこうといった地域活性化の取り組みです。
この取り組みは地域再生大賞での優秀賞受賞や、サントリー地域文化賞を受賞するなど、あ
ちらこちらで高く評価されています。
ちなみに 開懐世利 かわせり)」とは、昔に中国と川尻の交易が盛んだったころの中国の
文献に 賑わっている街、開懐世利」と記載されていたことに由来するそうですよ。
このように川尻では、古くからの町並みや熊本の伝統工芸、老舗の和菓子を楽しむことがで
きます。着物でお出かけしたらタイムスリップしたような気分を味わえそうですね!