不動産売買専門の釼羽大介です。
今回は熊本市中央区子飼についてご紹介します。
子飼
子飼(こかい)は熊本市街地の北東部に位置する、昭和の面影を色濃く残す地域です。
昔から白川が蛇行する子飼橋付近では水害に悩まされており、江戸時代、白川の水害後に築かれた堤
防は豊年塘と呼ばれていましたが、工期が半年と短く、当時では異例の速さで完成したことから一夜
塘(いちやども)と呼ばれるようになりました。現在は、大正時代に建設された子飼橋と新たな堤防
が建設されたことから姿を消しましたが、子飼本町の一夜塘公園付近にその名残が見られます。
現在の子飼は、子飼本町と西子飼町、東子飼町と3つに分かれています。西子飼町から東子飼町にあ
る子飼商店街には八百屋や肉屋、魚屋、飲食店、衣料品店などがところ狭しと並び、熊本市を代表す
る、活気のある昔ながらの商店街として知られています。新鮮で安価なことから、近くにある熊本大
学の学生の利用も多く、昭和の雰囲気が残っていることから、そのレトロな雰囲気が幅広い世代から
人気です。
また地域活性化を目的として 3 ヶ月ごとに子飼商店街で開催される「100 円笑店街」では、各店舗が
選りすぐりの 100 円商品を並べることから、行列ができるなどたくさんの人であふれる人気イベント
となっており、毎回楽しみにしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
さらなる活性化のために、2022 年からは「日夜祭」という新しいイベントも始まっています。ステー
ジショーや、キッチンカーの美味しい食べ物、夜間のライトアップなど、いつもと違った雰囲気で朝
から夜まで 1 日中楽しむことができますよ!

日本初のスクランブル交差点
新しい取り組み、そして歴史があるといえば、「子飼交差点」です。日本で初めて誕生したスクランブ
ル交差点は、西子飼町にある子飼交差点というのはご存じでしたか?今でこそスクランブル交差点と
いえば渋谷が有名ですが、当時、渋滞スポットであった子飼交差点に頭を悩ませた熊本県警が、ニュ
ーヨークのスクランブル交差点からヒントを得て 1968 年に導入したのが日本初なのだそうです。ス
クランブル交差点の導入により、それまでの交通渋滞が大きく緩和されたことから、東京をはじめ、
全国にもスクランブル交差点が広がっていったのだとか。
熊本県警は、ドライバーに向けた電光掲示板に時事ネタや流行のセリフを取り入れて、ニュースやネ
ットなどでたびたび話題になっていますが、日本中から注目されるような豊かなアイディアとその取
り組みは 50 年以上前から受け継がれているんですね!
