不動産売買専門の釼羽大介です。
今回は熊本市南区 流通団地についてご紹介します。
流通団地
熊本市南区の北部にある、昭和末期に新設した商業団地です。もともとは田園地帯でした
が、熊本東バイパス(浜線バイパス)の開通後を機に商業団地として開発されました。
団地の間を流れている天明新川を境に、東側が流通団地 1 丁目、西側が流通団地 2 丁目に
分かれています。
流通団地というのは、その名の通り、大都市の中心部に分布する卸売業店舗やトラックタ
ーミナル、営業倉庫、卸売市場などの流通関連諸施設を、郊外に集中立地するように整備
された区域、卸売業が集中している地名です。熊本のほかにも北海道の旭川市や滝川市、
埼玉県越谷市などで「流通団地」という町名が使われています。
ここ、熊本市南区の流通団地は九州でも有数の物流拠点として発展し、団地内にはおよそ
70社が所在しています。日本通運や久留米運送などの運送会社や、コカ・コーラ、森永
乳業、ブリヂストン、アマゾンジャパン、フランスベッドなど皆さんご存じの会社が名を
連ねています。
流通団地コデラ
物流拠点ということで、一般の方がふだん訪れることは少ないかもしれませんが、その中
でも例外がおもちゃの卸問屋である「コデラ」です。熊本市民の方にはおなじみのお店で
すね!おもちゃだけでなく、抱っこひもやチャイルドシートなどのベビー用品、ランドセ
ル、子ども用自転車、節句用品、お祭り用の景品など、取り扱っている商品は幅広く、2
階の倉庫のような店内は大人でもワクワクします。現金卸のため、一般のお客さんも低価
格で購入することができるとあって、お子様連れのお客様でいつも賑わっています。また
西日本最大の節句用品の展示会もおこなっているため、市外から足を運んだことがある方
もいらっしゃるかもしれませんね。
このような流通団地内の企業によって設立された“流通団地協同組合”では「あきんど?!」
を企業理念を表すロゴとして活用しています。これには、①商人(あきんど)…「売り手
よし、買い手よし、世間よし」の商人魂を実践するという気構え。②飽きんど…熊本地方
で「飽きない」を表す方言で、常に創造的な取り組みを行っていくという精神。これら2
つの意味が込められているそうです。
流通団地共同組合が管理している熊本市流通情報会館では、もともと研修や会議、熊本の
地場企業等の流通の促進を図るための展示会や見本市などが行われていましたが、近年で
はクリスマスコンサートやフリーマーケット、熊本元気塾、流団まつりなどにも利用され
るなど、「あきんど?!」の理念を体現すべく様々な催しが企画されています。
なかでも今年で 17 回目を迎えた流団まつりは、ステージショー、キッチンカーの出店、
最新車両の展示、こども縁日など、どの年代の方でも楽しめるような盛りだくさんの内容
となっていて、毎年多くの方が訪れています。
今後も流通団地で楽しい催しが企画されることに期待したいですね!