所有しているマンションが売れるか心配、築古で買い手が見つからないだろうと、リフォームを検討する方もいるでしょう。
しかし、安易にリフォームしてしまうと利益を損なってしまう可能性があります。
これらを検討する際に、まずは何から始めるべきか、リフォームをおすすめしない理由と一緒に解説します。
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□マンションを売却する前のリフォームはしなくても良い理由
個人がマンションの売却をする際は、基本的にリフォームは不要です。
実際に個人が売主の場合、マンションのリフォームはされずにそのまま売却されているケースが多いです。
個人のマンションを売却する際にリフォームが不要な理由を見ていきましょう。
1つ目は、リフォームにかかった費用はマンションの売却価格のみでは回収できないリスクがあるためです。
通常、マンション売却の際にかかるリフォーム費用は、高額となります。
そのうえ、かかった費用を売却代金に上乗せしても回収できないリスクもあるのです。
この金額を回収するべく、相場や査定の価格にリフォーム代を上乗せしたマンションを売り出すと、買主にとっては、周辺の他の物件と比べ、高値に映ってしまいます。
売れ残る可能性も高くなるため、マンションのリフォームは、コストパフォーマンスが悪いといえるでしょう。
2つ目は、買主の需要に合わず売れ残る可能性です。
中古マンションの買主になる顧客は、個人の消費者と築古マンションを購入し、リフォームして再び売る業者の2種類に分けられます。
後者を買ってもらえた場合、購入後に自社のノウハウでリフォームを実施するため、リフォームしても無駄となることがあります。
前者の場合も、自分好みにリノベーションしたいと考える消費者がいることを考えると、中古マンションは掘り出し物としての需要を満たしているといえるでしょう。
つまり、中古マンションの買主は、リフォームしていないマンションに価値を見出して、購入する人が多いということです。
3つ目は、中古マンションの流通量がそもそも多いということです。
中古マンションの流通量は多く、独立行政法人東日本レインズの調査によれば、首都圏で成約している中古マンションの3割は築30年以上です。
つまり、古いからと言って不利になったり、引け目を感じたりする必要はありません。
□売却前にリフォームしておいたほうが良い場合も
マンションを売る前に、リフォームしておいたほうが良い場合もあります。
その場合には、まず今の状態でこのマンションがいくらで売れるのか査定依頼することです。
この場合のリフォーム前の査定には、相場をつかんだり、適正な売り出し価格や希望価格を考慮する意味合いがあります。
リフォームする際にも、その費用にどれだけかけられるか具体的な金額も捻出できるでしょう。
□リフォームした費用は価格に上乗せできる?
マンションをリフォームするとして、気になる点はリフォームにかけた費用を売却価格に上乗せして、きちんと回収できるかという点です。
基本、資産価値向上を目的にするリフォーム以外は、費用を上乗せできる可能性は低いといえます。
リフォームとは、そもそも本来あるべき姿に戻すことを指します。
例えば、床や壁の穴の修繕、割れた窓ガラスの修復、経年劣化よりもひどい傷や汚れを修繕することを指します。
この場合、欠陥を元に戻す原状回復に近いリフォームとなるため、売却価格に上乗せするのはほぼ不可能と考えてよいでしょう。
一方で、住みやすさや暮らしやすさを向上させるリフォームは売却価格に上乗せできる見込みがあります。
キッチンやトイレなどを最新モデルにしたり、壁紙や床材、建具を新しいものに入れ替えたりするリフォームでは売却価格に上乗せするのも可能です。
このようなリフォームは、マンションの資産価値の向上につながるため、価格を上乗せできる可能性があります。
ただし、リフォームや補修により、どれだけ需要が高まるのか、どれだけプラスの予算が組めるかは判断が難しい部分です。
そのため、一度そのままの状態で査定を受けることをおすすめします。
リフォームに500万円をかけて2500万円で売れた場合と、リフォームせずに2300万円で売れた場合とでは後者のほうが得です。
このように、状況によって、手を付けずにそのまま売却したり、「買取」によって売却したほうが、利益が高まったりする可能性もあります。
そのため、まずは査定依頼をして、査定価格を見てからリフォームを検討するほうが良いでしょう。
□まとめ
マンション売却の際のリフォームは、費用の回収の面からあまりおすすめしません。
仮に新しい設備を投入するとしても、利益が出るかどうかは判断が難しいです。
そのため、まずは不動産会社へ相談して、査定価格を出してもらいましょう。
熊本市周辺で、中古マンションの売却を検討している方はぜひお問い合わせ下さい。
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